ある旅人が道を歩いていると、一人のレンガ職人がレンガを積んでいるところに出会った。 旅人は、「何をしているのですか?」と尋ねると、レンガ職人は、「親方の指示で、レンガを積んでいるのだ」と答えた。
旅人が歩き続けていくと、別のレンガ職人に出会った。同じように、「何をしているのですか?」と尋ねると、
二人目のレンガ職人は、「レンガで壁を作っているのさ。家族を養うためにね。」と答えた。
旅人がさらに歩いていくと、また別のレンガ職人に出会った。また、「何をしているのですか?」と尋ねると、
三人目のレンガ職人は、「みんなが集まる教会を作るためにレンガを積んでいるのさ。」と、生き生きと目を輝かせながら答えたという。
この寓話を聞いたことがあるという方も多いのではないだろうか。
新人リーダー研修や管理職研修などで、部下に3人目のレンガ職人になってもらうためには どのようにモチベーションを高めていく必要があるのかと私自身もグループワークなどで議論したことがあるように記憶している。
目的を持ち、思い入れを持って仕事に取り組むことの大切さや、組織においてどう目標を共有していくのかを改めて考えさせられます。
早いもので令和3年度上半期も残りわずかになってきた。 この時期は、下半期における短期や中期の目標設定に悩んでいる方も多いのではないだろうか。
そんな時、日々の業務に忙殺され、本質を見失いがちになるのではなく、 このレンガ職人の話を参考に原点に立ち返ってみるのもよいのではないだろうか。