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Interview
インタビュー

考え行動し続けることが
利用者様の思いを
かなえる。

Chief Director 吉安 文太郎

理事長

社会福祉法人吉祥会の成り立ちを教えてください。

社会福祉法人吉祥会は1996年に設立された法人です。現在施設周辺は住宅地になっていますが、当初は田園の広がる地域でした。まだまだ「認知症」という言葉が一般的ではなかった時です。

当時、周辺に特別養護老人ホームなどの生活の場としての高齢者施設や、在宅サービスは数えるほどしかなく、ご家族が自宅で慣れない介護をされていた現状にありました。

そのような状況に対して初代理事長が、地域の方が安心して暮らせる場として社会福祉法人吉祥会を設立しました。

理事長の経歴を教えてください。

私は24歳の時に作業療法士を目指し専門学校に入学をしました。卒業後に病院でリハビリテーション職員として、主に病院内、在宅の方に対して作業療法を行ってきました。

30歳の時に当法人に機能訓練士として入職し、入居されている方々に対して介護職員、看護職員と協力をして、生活の中でできるリハビリテーションを行い、その後、2019年に社会福祉法人吉祥会の理事長に就任いたしました。

機能訓練士として八多の里に入職されてからはいかがでしたか。

私はリハビリテーション職員として4年間、病院や地域で仕事をしてきましたが、八多の里で機能訓練士として働き始めたころは、非常に戸惑いがありました。治療の場としての病院と、生活の場としての特別養護老人ホームの違いです。病院では医師、リハビリテーション職員をはじめ専門職がチームとして患者様に関わります。しかし特別養護老人ホームでは、リハビリテーション職が複数人勤務することは非常に少ないです。

当法人でもリハビリテーション職は私が1人だけでした。その中で、施設で生活をされておられる方が、今、自分が持っている力を使って暮らしていくためにはどのようにすればよいのかを、利用者様を支えるすべての職員と考えていきました。

介護において大切なことを教えてください。

利用者様のことを「理解する」ことがとても重要です。現在の利用者様・職員の年齢の幅は、18歳から100歳を越えます。それだけ幅広い年代が集まる場としての高齢者施設では、個人のいろいろな考え方があります。

まず、その方がなぜそう考えるのか、生活背景、生きてきた時代を理解することで、より深くその人を知ることが可能となり、一人一人に適した支援が可能になると考えています。

八多の里で大切にしていることを教えてください。

私が機能訓練士として働いていた時に、現場で働く職員のみなさんに多くのアドバイスや、ヒントをもらいました。

法人を経営する今でも、利用者様に一番近い現場の職員の声を法人経営に反映させつつ、新たな考え方を実践し、利用者様にはさらに良いサービスを、スタッフには働きやすい環境を提供していきます。

今後の目標を教えてください。

介護は非常に魅力のある仕事です。今後、性別や年齢、国籍の違う人が働く、多様的な仕事になると考えています。

吉祥会は少しでも多くの方に「介護の魅力」を伝えることのできる法人として職員一同で考え、行動していきます。