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「ゴルゴ13」の著者でもあるさいとうたかをさんが、先月お亡くなりになられた。

享年84歳であった。

「ゴルゴ13」は、今年7月に最も発行巻数が多い単一漫画シリーズとしてギネス認定されたばかりである。

現在202巻まで発行されており、単行本以外の別冊なども含めると、とてつもない発行巻数である。

53年に渡り連載は続いているようだが、私自身の愛読書となってからは25年程度なので、

その偉大さには改めて驚かされる。

 

デューク東郷(ゴルゴ13)は、お世辞にもその風貌から世間一般で言うようなヒーローとは言えない。

また、時代劇のように勧善懲悪的なストーリーが常時展開されている訳でもない。

それでも、いわゆるヒール役であるゴルゴ13がここまで長きに渡り愛され続けている不思議な魅力とは、

デューク東郷(ゴルゴ13)の唯一無二な主人公像にあると言っても過言ではない。

実在はしないものの、どこか社会全体にまん延する閉塞感を打破して欲しいと言った、

ある種読者の渇望心が長期連載の下支えとなっているような気もしてくる。

 

私、個人では、「ゴルゴ13」を通じて国際情勢などをより身近なものとして捉えるようになり、

環境問題や人種差別、経済摩擦問題など、センシティブな問題の本質を教えてくれ、

興味を持つきっかけを与えてくれた作品であることは間違いない。

最近では、IT・情報通信関連の話題や仮想通貨などのタイムリーな話題も描かれており、

必死に時代に遅れを取るまいとあがいている今日この頃である。

 

今後も連載は続いていくとの事のようだが、私、個人的には大変残念な訃報である。

何より、ご冥福をお祈りしたい。

 

さて、10月に入り、ようやく緊急事態宣言も解除となった。

とはいえ、我々福祉施設職員は、不要不急の外出は自粛するよう引き続き要請されている。

しばらくはまだまだ我慢の日々が続く見込みだ。

 

読書の秋・・・

 

今年の秋のステイホームは、ゴルゴ13を読みながら過ごすのも悪くないのかもしれない。