北京冬期五輪を前にウィンタースポーツの話題が少しずつ増えてきた。
先日も、スキージャンプ界のレジェンド葛西紀明選手が国内大会で優勝する快挙を成し遂げられた。
結果云々だけでなく、未だなお現役で過酷な競技を継続されていることにも感服する。
そんなレジェンド葛西紀明選手以外にも敬服すべきアスリートがいる。
ご存じ「キングカズ」こと三浦知良選手である。
新たなチームに移籍して既に2022年の現役生活を54歳でスタートしたという。
いよいよワールドカップアジア最終予選も大詰めを迎えているが、
現日本代表の顔ぶれが20代中心のチーム構成であることを見れば、未だ現役である三浦知良選手が
いかに偉大な選手であるのかということは敢えてこれ以上述べる必要もないくらいである。
これは個人的な主観になるのだが、サッカーというスポーツは他競技に比べ選手としての
キャリアが大変短い印象がある。
競技の特性上、激しくボールを奪い合うため、強いフィジカルが要求され、
ポジションによっては90分間のフル出場で10km以上もの距離を走らなければならない。
攻守交替時にタイムアウトが設けられている競技ではないため、技術面で体力面をカバーしようにも限界がある。
これだけ長くプロサッカー選手として現役生活を全うしていることは大変大きな意義があり、
現役選手でありながら日本サッカー界に立派な足跡を残していると言えよう。
長谷部誠選手をはじめ、小野伸二選手、稲本潤一選手、中村俊輔選手など挙げればきりがないが、
かつて日本代表で活躍してきた面々も未だなお国内外において現役で活躍されている。
「キングカズ」の系譜は脈々と受け継がれているのである。
強いリーダーシップを発揮して組織を動かすことも必要なことであるのは百も承知だが、
時代は令和となり、社会構造の変化とともに多様な価値観を持つ職員が増えてきた。
国籍の違う職員が在籍する組織数も平成と比べても比較にならないほど増加している。
この「キングカズ」の生き様の中にこそ我々も多く学ぶべきヒントがあるのかもしれない。