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小学校か中学校のどちらかはすっかり忘れてしまったのだが、

鎌倉幕府が開かれたのは、「いい国(1192)つくろう鎌倉幕府」と語呂合わせで

年号覚えると覚えやすいよと私は学校で先生から教わった。

それが現代の教科書では、単独の年度ではなく、段階を踏んで完成したと表記されているらしい。

念のため、現役である子どもの教科書を確認したところ、確かに1180年頃から1192年の

鎌倉幕府に関する主な動きや流れが記載されていた。

私が教わったように成立年度のみに着目するのではなく、

成立に至る流れから幕府が完成したと現代では教わっているようなのである。

 

これは、たまたまタウン誌の教育評論家のコラムが私の目に留まったのをきっかけに興味を持っただけなのだが、

自身の中の常識が時代と共に常識ではなくなっていると気付かされた時、

何とも言えない気恥ずかしさと、時代に取り残されてしまっているのではという焦燥感に苛まれてしまうものなのである。

昨今はリカレント教育が見直されつつあるが、自身が様々な人生経験を積み、艱難辛苦を味わってきたことで、

ようやく「学ぶ」という意義が遅ればせながらにも理解できるようになった。

 

先日、兵庫労働局主催の「改正育児・介護休業法等説明会」に参加してきた。

近年はWEbが中心で説明会に出向く機会がなかったのだが、ほぼ二年ぶりに外に出て、

他の企業の担当者様と出会うだけでも自然と気は引き締まり、良い刺激にもなる。

その説明会での株式会社トモエシステムさんの事例発表はとても印象的であった。

2019年に「男子育休100%宣言」を掲げ、取得率の向上や育児時短労働の拡張、手当面を含めた福利厚生面の充実など、

未来に向けた働き方改革を先進的に取り組まれている企業さんである。

 

経営層や管理職の方々も多く参加されていたようだが、私も含めて古い考えの人間はどうしても先例などに捉われがちで、

変化することに躊躇しがちな傾向にある。

「髷を切る」

ほどのパラダイムシフトが必要であるという言葉が私には響いた。

過去の常識は現代では非常識なこともある。

時代は常に動いている。

今の私には「価値観のバージョンアップ」が必須であることを改めて学ばせていただいた。