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私が初めてテレビで観たサッカーW杯は、1986年のメキシコ大会であった。

今では語り草となっているが、アルゼンチン代表マラドーナ選手が5人抜きドリブルから得点するというあの衝撃は、

今でも脳裏に焼き付いている鮮烈な記憶である。

 

当時、日本がW杯に出場することなんて国民の誰一人思ってもいないどころか関心すら無い時代。

あれから36年経った2022年。

サッカー日本代表の現在地は、W杯に出場して当たり前という雰囲気さえ感じさせるほどに成長した。

ジュニア世代から欧州に身を投じ、世界のレベルに触れ、欧州各国のリーグで普通にプレーしている。

それが今の現在地なのである。

 

1か月前に「三笘(ミトマ)」という選手をどれだけの人が認知していただろうか。

それが今では・・・。今さら説明する必要もないだろう。

今年も暗いニュースで埋め尽くされていた中、熱盛な1ヶ月間であったように思う。

 

カタールW杯も三位決定戦と決勝戦の残すところ二試合となってしまった。

時差の関係と開催地の暑さ対策による試合開始時間の兼ね合いもあり、

この1か月間は寝不足に悩まされた方も少なくなかったであろう。

かくいう私もそのうちの一人なのであるが・・・かすかに寂しさだけが残っている。

 

日本代表は、今大会も決勝トーナメント初戦でPK戦の末に敗れはしたが、大きな感動を与えてくれた。

世界の壁はまだまだ高いが、美しい「和」の心と素晴らしいチームワークの「輪」を見せてもらった。

日本サッカー協会は本気で2050年までにW杯制覇を目標として掲げているそうだ。

私はその瞬間に立ち会えるのかどうか微妙な年齢ではあるが、

立ち会えるのであればその歴史的瞬間を目の当たりにしたいと願っている。