京都では毎年この時期になると様々なカテゴリーの駅伝大会が行われている。
私はスタートとゴールになる競技場近くに下宿していたこともあり、
交通規制に引っかからないよう早めにアルバイト先に出勤していたものであった。
ちょうど1区から2区に向かう道は、自身の通学路兼通勤路であったこともあり、
懐かしさも手伝ってついついチャンネルを合わせて毎年観てしまうのである。
昨日も都道府県対抗女子駅伝が例年通り行われていた。
今大会は、岡山のスーパー中学生の17人抜きが話題になるなど最後まで見所満載であったが、ふと思ったのが、
スポーツには様々競技があれど、ここまで幅広い年代のカテゴリーの選手がひとつの大会で順位を競うスポーツは
駅伝以外にはないのではないだろうかということだ。
中高生の選手からすれば、間近にレベルの高いアスリートと接点があるだけでも大きなモチベーションアップに繋がるだけであろうし、
進路選択の際にも大いに役立つ機会となり得るであろう。
どういう意図をもって大会が開催されているのかまでは理解していないが、素晴らしい取り組みであると感心してしまった。
今、部活動の地域移行が全国的に議論されている。
ブラック企業ならぬブラック部活との言葉も最近では存在しているようだ。
最悪の場合、体罰等を苦に自ら命を絶つといった悲しい報道を目にすることもある。
指導者の立場からすれば、選手の成長を願うと同時に、結果が伴う事も求めてしまいがちになってしまうのも自身の経験上良く理解できる。
しかし、行き過ぎた勝利至上主義の考えは危険と表裏一体でもある。
スポーツである以上勝敗は付き物ではあるのだが、選手のゴール(目標)がまだまだ先にあることを主眼におけば、
その一試合、またその一大会で結果が伴わなくとも感情的になる必要なんて無意味な事のように思えてしまうのである。
まだまだ部活動の地域移行はこれからも様々な議論がなされていくとは思うのだが、
たまたま所属した指導者に、若い芽を摘まれるようなことが起きないよう、深い議論を期待したい。
また、アマチュアとプロの垣根を越えて、スポーツの素晴らしさが伝わる機会が
もっともっと日本全体に拡がっていくことも同時に願ってやまない。