私たちはなぜ考え続けるのでしょうか？
私たちが日々行っている仕事とは何でしょうか？

私たちの仕事は、その方の生活に寄り添い、その方が何を考え、何を求めておられるのかを考え、行動する仕事と思っています。
日々絶えず入居者様の生活状況は変わっていきます。「なぜ、今日はお食事が進まないんだろう？」「どうして今日はご機嫌がいいんだろう？」毎日、いろいろな「なぜ？どうして？」が仕事の中で浮かんできます。自分たちが抱いた疑問に対して考え、行動することが高齢者施設での仕事において重要なことの一つと信じています。
考えることは、とてもしんどい時もあります。真剣に考えれば考えるほど答えが出ないときもあります。もしかしたら、確かな答えが出るときのほうが少ないのかもしれません。なぜなら、ご利用者様にも私たちにも生きてきた過程があり、それぞれが違う道を歩みながら今に至っているからです。ただ、その方を真剣に思い、どのような人生を歩み、どのような社会の中で生活をされてきたのか、そのことに思いをはせて行動に移す過程が自分をステップアップさせ、より多くのことに対応ができるプロフェッショナルに近づいている証であると思います。

私たちの法人は大きな法人ではありませんが、考える土台を作ることに力を入れています。介護福祉士、喀痰吸引等研修などの資格取得の推奨や、必要な基本的な知識、新しい考え方の定期的な研修などがあります。今から介護に携わる方でも、すでに介護に携わっておられる方にも学ぶ機会が幾度もあり、互いの意見を交わす場面も多くあります。

考え行動し続けることが利用者様の思いをかなえることであり、自分たちの思いを伝えることであると思います。