昭和の人間はわからない言葉があれば辞書を引くという習慣が身についていたはずだった。
今はスマートフォンやインターネットで容易にことばを調べることが可能である。
漢字の読み方がわからなければ、部首から調べていた時代が懐かしくも思える。
とかくインターネットに頼りがちな今日この頃ではあるのだが、
調べたい言葉があったため敢えて事務所に備えてある国語辞典(成美堂出版)で調べてみた。
それは、倫理と道徳ってどう違うのかということである。
小学校や中学校の時は「道徳」という授業が、高校に上がると「倫理社会」と名前が変わった。
一体何が違ったのかなと今になって湧き出てきた素朴な疑問である。
国語辞典によると、
倫理⇒人として守るべき事柄。人としての正しい生き方。道徳。
道徳⇒人として守らなければならない正しいおこない。道義。
「倫理」を調べたら同義語として「道徳」と出ているのに、「道徳」で調べると同義語が「道義」と出てきた。
なら「道義」を調べなけれならない。
道義⇒人として守るべき正しい道。道徳。
・・・自身で調べておきながら段々と混乱してきた。
倫理=道徳=道義 ではないのか??
このままだと何か気持ちが悪い。何とかスッキリする方法はないものだろうか。
ネットで検索して直ぐに解決といきたいところではあるが、それは最終手段として、もう少し抗ってみた。
英訳で調べてみた。
倫理⇒ethics,ethical,morality と出てきた。
次に道徳・・・
道徳⇒morality,ethics と出てきた。
最後に道義・・・
道義⇒morality と出てきた。
Moralityがこの三語に共通しているということは、
同じ意味と捉えても間違いはないのではないかとここで終止符を打つことにした。
(※ちなみに、ネットでは違う意味であるとのコラムがいくつかあったが・・・)
長くなってしまったので・・・(本題は明日に続く)