秀岳館高校サッカー部における一連の報道を見て憤懣やるかたない方も多数いらっしゃるはずだろう。
かくいう私もそのうちの一人であることは言うまでもない。
数年前、日大アメフト部問題であれだけマスコミが指導者の在り方や責任の所在について報道していた
にも関わらず、数年後にまた類似した問題が発生してしまう。
いかに氷山の一角であったかということに他ならない。
日本における閉鎖的な学校社会に潜む特有の闇なのであろうか。
それだけ声を上げることができず、悩み苦しんでいる生徒さんがまだまだ多数存在しているのでは
と思ってしまうことは至極当然のことであろう。
古い話で恐縮だが、ドラマ「スクールウォーズ」で監督が部員に対して「歯を食いしばれ!!」と次々と部員を殴っていくシーンは有名だが、
今の時代、それが美談ですまされるようなことはあってはならないのである。
前回のブログでも記した通り、温故知新。
常に、指導者たるものアップデートされるべき職種であり、役割でもある。
今の時代、多くのアスリートが世界進出を果たし、競技を問わず顕著な成績を収めている。
そのアスリートが自身の競技においての育成方法や環境改善などを自身のSNSを利用して、
様々な形で発信や提言をしてくれている。
それだけ世界基準からみた日本は、まだまだ改善すべき点が多いという裏返しでもあるのだろう。
MBOをはじめ、様々な人事評価基準が組織に導入されている。
被評価者であった当時、いつも私が疑問に思っていたのが、
なぜ自分は上司に評価されるのに、部下は上司を評価できないのだろうという疑問をもっていた。
そう思わせる動機は紛れもなく対個人に対する不満であるので、適正な評価とはいえないのだが・・・。
話を本筋に戻すと、指導者側から生徒や保護者に迎合する必要なんて全くない。
時には生徒が道を踏み外しそうになれば、諭して叱る場面にも遭遇するであろう。
教師を志した初心はそれぞれ忘れることはないはずだ。
これは自分自身へ警鐘も含め、仲間や同僚に失望感を与えないよう、反面教師として改めて肝に銘じていきたい。