先日、コンビニで買い物をした際、不覚にもお釣りを取り忘れたのを気付かずに退店してしまった。
車に戻って間もなく、アルバイトと思しき店員さんが「お客様、お釣りを忘れておりました。」
とわざわざ駐車場まで届けて下さった。
私の後ろにお客さんが二人ほど並んでいたので、わざわざ申し訳ないという気持ち半分、
やや小恥ずかしい気持ち半分になったのだが、思わぬ形で人の善意に触れ、微笑ましい気持ちにさせてくれた。
私も学生時代には様々なアルバイトに従事してきたが、この店員さんのように業務+αの気の利いた対応ができていたかと思うと、
情けないが答えは✕であったかもしれない。
こと売買関係のある中では当然の事ではあるのだが、消費者(利用者)が求める期待値を下回った場合には必然的に苦情やクレームが発生する。
ふるさと納税での返礼品が写真とは全く異なる返礼品が届き、
トラブルになることなどは分かりやすい例でもあろう。
しかし介護施設において難しいのは、その提供したサービスが見える化されていない部分の方が多いことにある。
このコロナ禍において面会の制限があり、より入居者様の変化が家族様にも伝わりにくくなっていることも事業者を悩ます問題の種になっていることであろう。
SNSなどを活用しようにも、双方の理解があってこそ初めてその有用性が発揮されるわけであり、
感染拡大を気にしつつ、アナログ的な対応をせざるを得ない状況はしばらく続くのであろう。
最近はどことなくwithコロナがスタンダード化されがちな世間の風潮もあり、この合間を縫ってとの意図なのかどうか定かではないが、
同窓会や懇親会などの案内が重なって届くようになってきた。
当然ながら介護施設従事者として個人的に参加を自粛しているのだが、
お断りするにも何故かこちらが気を遣わないといけない雰囲気に世間とのギャップを感じると共に、
違和感を覚える今日この頃である。
「熱中症予防のため戸外ではマスクは外しましょう。」とCM放送が流れ出したこのタイミングで
第7波の予兆かのごとく感染者数が急激に拡大してきている。
政府分科会の尾身会長には何の罪もないのだが、お見かけしない方が、健全に社会活動が機能していると勝手判断していた訳だが、
最近はニュースでもしばしばお見かけするようになってしまった。
未曾有のコロナ禍を数年経験したことで、我々は何を失い、何を得てきたのだろうか。
今当たり前にできること、今実行すべきこと。今改善すべきこと。
どうやら施設の真価が問われる月になりそうだ。