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私が長年利用していた最寄りのTSUTAYAがつい先日閉店してしまった。

その半年ほど前にも、別のTSUTAYAが既に閉店していたので、

私の生活圏内にはとうとうTSUTAYAは全てなくなってしまったことになる。

ストリーミングサービスが当たり前になり、わざわざ店舗に足を運ばずとも

音楽や動画配信などが楽しめる時代なのだから、ある意味仕方のないことなのかもしれないのだが、

私には私なりの音楽の楽しみ方があった。

「ジャケ買い」

若かりし頃、私の休日ルーティンには欠かせない過ごし方であった。

今はもう死語になった言葉かもしれないが、その名の通り楽曲を試聴してCDを購入するのではなく、

CDジャケットのデザインを見て購入することを俗に「ジャケ買い」と言っていた。

京都河原町BALビル内にあるヴァージンメガストア(こちらも現在は閉店)がマイ拠点で、

日常のストレスをスカッとかき消してくれるほど、私にとっては貴重な空間であった。

 

先日、家人より押し入れの段ボール三箱分をまとめて処分しないかとやんわり打診があった所だ。

家人からすれば、ただただ押入れを占拠しているだけの無用の長物なのであろう。

その正当性を家人に納得するよう説明するのも難解であり、私の中でのもっぱらの課題でもある。

ミニマリストなる人物の登場や、昨今の断捨離ブームも重なり、

物を残すこと自体に罪悪感を覚えさせられるのが個人的には正直、違和感でしかない。

衣服の入れ替え時の度、他人様からすればこの不毛とも思えるやりとりを数十年続けている。

しかしながら未だ納得度の高い説明を家人にできた例がない。

時代の潮流に乗り、その中で自身が変えるべきことは変えていく。

合わすべき必要があるならば、合わせていく必要もある。

しかし・・・理屈では納得できても感情の部分で腑に落ちない事があるのもまた事実なのである。

 

今日から3月になり、束の間かもしれないが春の陽気を感じる日となった。

個人的には花粉症との戦いが始まることに戦々恐々としている。

今年は例年に比べてスギ花粉の飛散が早いようにも思える。

段ボール処分問題に関しては一時休戦状態とし、花粉症への対応が先決問題なのかもしれない。